◆状態◆
目立つようなキズやカケ等ありません。
◆商品説明◆
オランダを代表するローゼンブルク窯の八角形型ティーカップです。
1909年と製作年は非常に古いものになります。
オランダのアール・ヌーボーを語る上で、ローゼンブルク作品は非常に重要な役割を担います。
ヨーロッパ中が、新しい芸術(アール・ヌーボー)様式を表現する中に置いてオランダも独自のアール・ヌーボーを生み出します。
脆くて薄い、エッグシェルという磁器の上で、植物、昆虫、動物を線画で表現する技法を確立して万国博覧会に臨みました。
不思議な印象のデザインは、当時物議を醸しだしましたが独自の路線で新しい芸術を表現するローゼンブルク窯に人々の注目が集まりました。
しかしながら、生産コストが嵩みローゼンブルク窯の経営を圧迫し1917年にその歴史に幕が下ろされました。
極限までの薄いエッグシェルと、独自の絵付けは今でも人々を魅了します。
生産数が少なく、その薄さから現存する数も限られているミュージアムピースのアンティークカップです。
本品は、Schellink, Appun, Bordatといった作家が製作にかかわっていると思われます。
紫を主体とした色味で、良く見ると同じ紫でも濃淡が異なります。それらを上手く使用して花紋を表現しつつ差し色のグリーンが紫を引きたてています。
印象的かつ稀少性溢れるアンティークカップです。